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紀州材の匠である建築家との家づくり 木のぬくもりで“裸足が気持ちいい”住まい

 建築家・大谷隆紀さんは「建てようネット[和歌山]」の中でも、群を抜いて木を使うことが多い紀州材の匠。このお家も紀伊半島の良質な杉材がふんだんに取り込まれています。
 ご夫婦ともにイメージしたのは「木」と「風」。室内で心地よく過ごせる空気感を目指しました。奥様は寸法まで測るきっちり派、ご主人は雰囲気重視のふんわり派。共通する趣味のアウトドアをキーワードの一つに、お二人の要望を建築家・大谷さんがデザインしていきました。「何より素晴らしかったのは、事前に用意されていたメモ。ご夫婦の希望がたくさん書き込まれていて、メモを読んだ瞬間に間取りの半分がスッと頭に浮かびました」と大谷さん。
 玄関の広い土間から空間が繋がっていく設計。広縁を兼ねた廊下とリビングの窓は南側から光を取り込みながらウッドデッキと繋がります。和室は太鼓張りの障子を閉めれば個室として使用でき、普段は和室もLDKに取り込んで子どもたちが全力で走り回れます。また、多趣味で学校の先生でもあるご主人には、調べものができる書斎とちょっとした作業場を調えました。さらに〝将来にわたって家づくりを楽しめる〟という要望を生かし、あえて未完成なフリーダム空間も準備されています。



◯敷地面積/168.83㎡(39.86坪)◯1階床面積/73.14㎡(22.12坪)◯2階床面積/58.66㎡(17.74坪)◯延床面積/131.80㎡(39.86坪)◯構造・工法/木造在来軸組工法



「美術館かと思いましたよ(笑)」と、Iさん自身も感心した無垢材の意匠。吹き抜けの格子は紀伊半島の杉材。床は全面に紀州材。


開け放つと空間がつながり、気持ちのいい和室。


キッチンからも木のあたたかみを感じる眺めが広がります。


大工さんの仕事だからこそ作れるオリジナル洗面台。


玄関の間接照明が上品な空間を演出。


施主/Iさんファミリーの感想

現場を見ていると“やりたい”気持ちが大きくなって…実は和室の左官は夫婦の合作です。よく見ると奥さんの方がちょっとだけ上手な仕上がり(笑)。また外壁の木材の塗装もガッツリ手伝いました。真夏の作業で汗だくになりましたが、本当にいい経験。家づくりを通してたくさんの家族の思い出をいただきました。



建て主さんの熱意から刺激を受けて  こだわりと工夫の詰まった家が完成


土地は大通りに面しトラックなど車の往来が多いエリアでした。車両からの目線や埃等を考え、条件を一つ一つクリアにすればおのずと間取りは決まってきます。建て主さん自身も大変勉強熱心で、時にはスケッチを描いて持ってきてくれるほど。それぞれのご要望に憧れが詰まっており、私自身もその熱意につられてイメージが膨らみました。
引き渡しの時は本当に、嬉しいようで寂しいような娘を嫁に出す父の気持ちでしたよ(笑)。

建てようネット[和歌山]
登録建築家
大谷建築設計事務所
建築家/大谷隆紀さん



|お問い合わせ


建てようネット[和歌山]

TEL:073-428-1121

和歌山市小松原6丁目1-55 グレイスピア吹上1F [MAP]

営業時間/10:30~17:30  定休日/火・木・祝  P/7台

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おすまみ編集部4

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