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吹き抜けの巨大空間に浮かぶ行灯 明るさを灯しつつ兼ね備える収納力

 このお家につけられた名前は「ANDON HOUSE」。ANDONとは、日本の工芸品として知られる「行灯」のこと。その理由はLDKに入ると一目瞭然。「吹き抜けの巨大空間を利用した宙に浮く行灯。間接照明にもなり、布団など季節物を仕舞える収納スペースにもなっています」。
 建て主さんは「もともとメーカーで家を建てようと考えていて見積もりをお願いしたら、びっくりするぐらいの予算オーバーで…そんな時に知人の紹介で建てようネットさんを知り、偶然ですがその知人の家を建てた木村さんと出会いました」と。紀の川に近い土地柄もあり、丈夫な家というのが建て主さんのコンセプト。木村さんは「どの家もまずは家族と暮らしを守る構造の強さを前提とします。耐震等級は3以上。安心と安全を確保した上で、次は暮らしの快適さを追い求めていきます」。 建て主さんの要望を最大限に取り入れつつ、生活動線や収納などは木村さんの経験や知識を生かしてアドバイス。空間を広く有意義に使うため、仕切りや廊下は最小限に、間取りの位置や形、構造柱の一部などを用いて、LDKの役割を分けつつ一体化。延床面積以上の広がりを実現しています。



◯敷地面積/456.11㎡(約137.97坪)◯1階床面積/69.85㎡(約21.13坪)◯2階床面積/46.95㎡(約14.20坪)◯延床面積/116.80㎡(約35.33坪)◯構造・工法/木造在来軸組工法



LDKの行灯に目が行きがちですが、ポイントはほかにもいろいろ。LDKそれぞれの用途を分けるのは、天井の高さと格子の三本柱。


デザインと機能両方を併せ持つ行灯。



使い勝手のいい和室は玄関から直通で、急なお客様にも即座に対応。


キッチンとダイニングテーブルは横1列に。短い動線を考えた配置です。


施主/Nさんファミリーからのメッセージ

家づくりを考え始めた当初は大手のメーカーを考えたんですが、見事大幅に予算オーバー…。そんな時に出会ったのが建てようさんです。木村さんは太陽光発電やエネファームもしっかり補助金などを使って取り入れてくれました。多少の予算オーバーは納得の投資。普段の生活費は驚くほどの省エネで助かっています!



自然光や風を上手に取り入れ
シンプルで効率的に暮らす

室内空間の基本コンセプトは「シンプル」。その上で奥様は明るさを求めました。「太陽光を取り入れることはもちろん、風の通り道も併せて計算しています。冷暖房の器具がなくても、ある程度は建物の構造で“夏は涼しく冬は暖かい”を実現。ポイントは太陽の軌道とひさしの関係。季節によって異なる太陽の動きを計算した上でひさしの長さを決定します。外観のインパクトはそれを反映しながらデザインしたものです。

有限会社木村建築設計事務所
建築家/木村茂伸さん



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建てようネット[和歌山]

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和歌山市小松原6丁目1-55 グレイスピア吹上1F [MAP]

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おすまみ編集部4

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