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【初めての家づくり】住宅ローン審査の前に vol.3

憧れのマイホームを手に入れるためには、切っても切れない住宅ローン。 スムーズにローン審査に通るためには、今から心がけておきたいことがあります。 案外知られていないけど、知っておいたら安心! 今回は住宅ローンの頭金についてご説明いたします。


目次[非表示]

  1. 1.頭金は必要?
  2. 2.頭金が必要な3つの理由
  3. 3.頭金が無くても大丈夫な場合


頭金は必要?

家を買う際によく議論されるのが、頭金はいくら必要なのかということです。
よく購入価格の2割は必要だとか、3割あれば安心だとか言われますが実際の所頭金はどれくらい必要なのか?そもそもなぜ頭金が必要なのか?をファイナンシャルプランナーにお聞きしました!


一般的に頭金が必要な理由として挙げられるのは、以下の3点との事です。

  • 住宅ローンが払えなくなる可能性がある。
  • 支払利息が大きくなる。
  • もしもの時に住宅を売れない。

それぞれについて詳しく見ていきたいと思います。



頭金が必要な3つの理由

01.住宅ローンが支払えなくなる可能性がある

頭金が少ないということは、住宅ローンの借入金額が大きくなるということです。
借入金額が大きいと毎月の返済額も大きくなりますので、毎月の家計への負担が大きくなってしまいます。

例えば、3,000万円の物件を返済期間35年、金利1.5%で購入する場合で比べてみると以下になります。

頭金
毎月返済額
なし
約92,000円
500万円
約77,000円
1,000万円
約61,000円

頭金があるかどうかで毎月の返済額にかなり大きな差が出てきますよね。

なので毎月の返済額が負担になるかどうかが問題になります。毎月9万円支払うのと6万円支払うのとでは、今は払うことが出来ていたとしても将来子供の教育費がかかってきたときや生活水準が上がった時の家計に対する負担が違ってきます。


02.支払利息が大きくなる。

頭金が少ないと毎月の返済額だけでなく、支払利息の合計金額も大きくなります。
住宅価格3000万円、返済期間35年、金利1.5%の場合のそれぞれの総支払利息額は以下になります。

頭金
総支払利息額
なし
約8,579,000円
500万円
約7,149,000円
1,000万円
約5,719,000円

頭金がない場合と頭金1,000万円準備できた場合で比べると、頭金がない方が300万円以上も余計に利息を払わなくてはいけないことになります。

結構大きな違いが出ることになりますね。


03.もしもの時に、住宅を売れない。

次に、頭金が少ないと、住宅を売れないことがあるというのはどういうことかご説明致します。


通常、売られている住宅の価格には、家を建てるのにかかわった住宅会社の営業マンや大工さんの人件費やそれを販売するためにかかる広告費などが上乗せされて販売されています。その費用がだいたい物件価格の2割ほどと言われています。


つまり、住宅を購入した途端にその2割分価値が下がることになります。
なので3000万円で購入した家の価値が2400万円に下がってしまうというわけです。


例えば、3000万円の物件を購入するのにすべて住宅ローンで購入した場合、購入後の家の価値は2400万円に下がるのに対して、住宅ローンは3000万円のままですので、売却できたとしても差額の600万円の借金が残ることになります。

このように売却しても借金だけが残ってしまう場合には、原則として住宅を売却することができないことになってしまいます。


頭金が無くても大丈夫な場合


先程ご紹介しました頭金が必要な理由からから考えると、確かに物件価格の2割程度は頭金として準備した方がいいと言うこともできます。ただし、基本的には”返済が厳しくなる”、もしくは”返済できなくなる”ことを前提としています。

なので、住宅を購入する前に家族構成や今後の貯蓄状況、教育プランなどをしっかりと踏まえてあなたが「無理なく返済できる住宅購入予算」を理解しておくことができれば、返済に困るようなことにはならないということも言えます。
将来のお金のプランをしっかり立てて、「支払いに困る事はない!」と断言できる場合には頭金が無くても住宅ローンを組んでも問題ないという事ですね。


なので家を買う場合には、頭金を準備しておくことも大事ですが、それよりもあなたにとって「無理なく返済できる住宅購入予算」を知ることの方が重要になってくると言えますね。



【記事作成/つー。】PROFILE:やんちゃ盛りの男の子のママ。我が家はどんな風にしようかな♪と、見てるとわくわくする記事を提供していけたらいいな~と思っています。 


【記事監修/ファイナンシャルプランナー 柴垣 和哉】
PROFILE:1985年3月15日生まれ。和歌山県出身。 橋本高等学校、桃山学院大学経済学部卒。 大学卒業後、証券会社、外資系保険会社を経て、ファイナンシャルプランナーとして独立。
​​​​​​​現在は、これまで500組以上の家計相談を行った経験を生かし、家を買おうと思っているが「いくらの家を買えばいいのか分からない」と悩んでいる方に対して、無理なく返済できる住宅予算をお伝えする「住宅購入予算診断サービス(初回面談無料)」を提供している。

おすまみ編集部1

おすまみ編集部1