【初めての家づくり】住宅ローン審査の前に vol.1
憧れのマイホームを手に入れるためには、切っても切れない住宅ローン。 スムーズに住宅ローン審査に通るためには、今から心がけておきたいことがあります。 案外知られていないけど、知っておいたら安心! そんな住宅ローン審査にまつわるアレコレをまとめてみました。
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Q.1 住宅ローン審査って、今の収入額で決まる?
A.ローンを借りるには現在、過去、未来、どれも重要!
現在の収入ももちろん重要ですが、それだけではなく他にローンがあるかどうか、そのローンは滞りなく支払われているかなど、過去の記録も影響してきます。
一方で、今は働いていないママでも看護師などの国家資格を持っていれば、今後収入を得ることが可能という未来のプラス判断をしてもらえることもあるのです。ローンを借りるには、現在、過去、未来、どれもが審査の対象になると心得ましょう。
Q.2 スマホ料金がローンに関係するって本当?
A.本当です!
「ウチは他にローンなんてないし、延滞したこともないから大丈夫」というアナタ、スマホの端末代が月々の支払いに組み込まれていませんか?実は、これも立派なローンなんです。しかも、スマホ料金の支払いが延滞すると、個人の信用情報を扱う機関にもその情報が共有され、5年間は記録が残ります。
1回延滞したから住宅ローンの審査に通らないというものではないけど、ローンという認識を持ってきちんと期日までに支払うことが大事!
Q.3 自己資金ゼロでもおウチが買えるんでしょ?
A.はい。でも、あればあるほどよいのが自己資金!
頭金ゼロでもOK!というような広告をよく見かけますね。
確かに諸費用等も含めて住宅ローンを組むことで、自己資金がなくても家を手に入れることも可能です。でも、頭金があればあるほど様々な面で選択肢が広がるし、住宅ローン生活がスタートしてからの暮らしにゆとりが持てるのも事実。早速、今月からマイホーム貯金を始めましょう。現在の家賃以上の住宅ローンを返済していくイメージトレーニングにもなりますよ。
Q.4 住宅ローン審査ってどんなところをチェックするの?
A.様々な視点から検討するのでプラス要素が多いほうが有利
金融機関は、「さて、この人にお金を貸してちゃんと返してもらえるかな」ということを判断するために、様々な視点から審査を行います。
- カードローンの利用があるか
- 延滞の記録はないか
- 何才までに完済できるのか
- 年収に占める年間返済額は何%か
など様々なチェックポイントから検討します。
OKを出そうかどうしようか、というボーダーライン上にある場合、プラス要素が多いほど有利で、マイナスポイントが重なると住宅ローン審査に通らなくなる可能性が高くなります。
年収ごとの予想融資金額を以下の表にまとめています。(金利4%、35年ローンで算出)
年収 |
予想される融資金額 |
---|---|
300万円 |
1500万円~1700万円 |
400万円 |
2300万円~2600万円 |
500万円 |
2900万円~3200万円 |
600万円 |
3500万円~3900万円 |
700万円 |
4200万円~4600万円 |
800万円 |
4800万円~5200万円 |
Q.5 審査のマイナスポイント、プラスポイントってどんなこと?
A.クレジットカードのリボ払いはマイナス印象!
プラスポイントは
- 公務員や税理士、看護師、保育士など安定性が高いと判断される職業
- 勤務先の規模が大きい
- 勤続年数が長い自己資金が豊富
など。逆にマイナスなのは
- リボ払いを利用している
- 完済時年齢が60才を過ぎている
- 家計の返済負担率が30%を超えている
などが挙げられます。やはり、住宅ローン審査をする上で大きなマイナスはクレジットやカードローンなどにかかわる項目。「あ、支払い期限を忘れてた!」「1回くらい遅れても大丈夫よね」と軽く考えないことが大事です。
Q.6 我が家のローン可能額をアバウトに知ることってできる?
A.銀行のホームページ、スマホアプリを有効活用してみて!
住宅ローンの返済負担率は年収の30%から35%が基準となることがほとんどです。
ですが、住宅関連会社の人たちも活用しているスマホアプリや銀行のホームページから、必要項目を入力することで簡単にもっと詳細な借入可能な住宅ローン金額や、支払い額のシミュレーションをすることができます。
住宅ローン審査については、国土交通省のホームページにある「民間金融機関のローン調査」が参考になります。この機会に、自分自身の生活を見直してみましょう。マイホームの実現が一歩近くなりますよ♪
※国土交通省の民間金融機関のローン調査はコチラから
Q.7 1ヶ所で住宅ローン審査が通らなかったらアウト?
A.別な判断をする金融機関もあります
住宅会社も金融機関も、マイホームの夢を一緒に叶えたいという思いで相談に乗ってくれます。1ヶ所で住宅ローンの審査が通らなくても、金融機関によって違う判断がされる場合もあります。
信頼できる住宅会社に出会えたら、担当者には包み隠さず伝えましょう。思いがけないところにプラスの要素が隠れていることもあるんです。
まとめ
住宅ローン審査をむやみに恐れることはないけど、 うっかり知らなくてハードルが高くなってしまった、 ということのないように注意したいものですね。 わからないことは、住宅会社の担当者に気軽に聞いてみましょう。
●取材協力
笹倉太司さん / 住宅ローンアドバイザー・住宅建築コーディネーター講師