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機能美あふれるインナーコートの開放感 市街地とは思えない光と静けさを体感

お子さんの小学校入学は、マイホームを考えるきっかけの一つ。建てようネット[和歌山]にも、そんなご家族がたくさん相談に訪れます。「小学校にも近く通勤にも便利で、買い物なども徒歩圏。何をするにも便利な市街地なのですが、住むにはどうかとちょっと迷っていました」。そのお悩みを見事に解決したのが、アトリエグリッドの岩西智宏さんが手がける「元寺町のいえ」。インナーコートを建物に配した住まいで、プライベートを守る外観の閉じられた印象とは対照的に、玄関アプローチから室内にかけては自然光が降り注ぐオープンな空間。機能的にも優れたアウトドアスペースが広がります。岩西さんが目指したのは、市街地でも人の目や車の往来を気にせずBBQができる開放的な空間。道路や駐車場などに接する土地のデメリットを、外壁に窓を設けない思い切ったアイデアで、外界とのつながりをシャットアウト。騒音も遮断する強固な造りながら、左官塗りにすることで住まいとしての優しさや品も持ち合わせたデザインになっています。室内に風と明るさを取り込むのは、2階テラスともつながるインナーコート。さらに対面になる吹き抜けにはハイサイドライトを設けて風と光の通り道を設けました。内装は100%自然素材のシラス壁。吹き抜けに架かる橋のような木製の格子廊下が、全体の空間に程よいアクセントを加えています。


敷地面積:158.69㎡(48.00坪)/1階床面積: 62.93㎡(19.03坪)/2階床面積:59.62㎡(18.03 坪)/延床面積:122.55㎡(37.07坪)/構造・工法: 木造在来工法



吹き抜けに架かる橋のような格子廊下はご主人のお気に入り。「僕の書斎につながるためだけの、僕の橋です(笑)」。


玄関アプローチのすぐ前に設けたインナーコート。素足仕様でアウトドアスペースにもなる第2のリビングです。


インナーコートに 面して大きな窓を配したキッチン。回遊式の廊下の役割もあり、家族3人みんなで並んでもゆとりのスペース。


駐車スペースは3台分を確保。セミオーダーで仕上げた重厚 感のあるカーポートに負けない、存在感のあるエントランス。


2階の廊下にそって設 けた個別の収納スペース。




施主/Iさんファミリーからのメッセージ

実感したのは何を建てるかではなく、誰と一緒に建てるかということ。岩西さんは私たち夫婦の漠然とした想いにもしっかりと向き合い、時には主人の話を5時間以上聞いてくれることも(笑)。出てきたアイデアや図面にワクワクし、一緒に楽しんでくれました。これから一生のお付き合い、岩西さんとの出会いに感謝しています。



Iさんファミリーに注文住宅についてのアレコレ聞きました!


Q.おうちを建てようと思ったきっかけを教えてください。

A.もともとハイツ暮らしで、子どもが小学校に上がるまでに家を建てたいと思っていました。

Q.おうちづくりのためにどういう行動をしましたか?

A.土地探しから開始。子どもの小学校に近くて、勤務先にも交通の便が良くて、両家の実家のちょうど中間点、買い物にも便利な立地条件で探しました。

Q.注文住宅にしようと思ったのはなぜですか?

A.せっかくなら「自分の家!」というものを建てたかったからです。建売は、頭になかったですね。

Q.建築家決定の決め手になったポイントは?

A.最初のプレゼンの時からインパクトがありました。ただ決め手になったのは、岩西さんの事務所でのお話。今まで建ててきた建物のバリエーション、トークの内容、人柄、雰囲気。中でも「何を建てるかではなく、誰と建てるかが重要」という話を聞いて、夫婦ともにワクワクしました。

Q.間取りは何を優先して決めましたか?

A.洗濯部屋(ランドリールーム)、キッチンからの家事動線、外から見られないための南側の壁などです。

Q.設備、構造などでこだわった点は?

A.外壁と内装の左官塗り。内装は100%自然素材のシラス壁で調湿効果もアップ。

Q.おうちづくりで楽しかったこと、大変だったことは?

A.打ち合わせも含めて、全部が楽しかったです。周りからは大変だと聞いていたが、実際には条件に見合ったものを岩西さんが選んでくれて、複数の中からチョイスするかたちで進む形が多かったので迷わずに済みました。最後まで悩んだのは外壁の左官。全面にするか、どうするか。予算もあったので見えるところ3面を塗ることで落ち着きました。

Q.子育てする上で工夫したところ、こだわったところは?

A.キッチンから玄関が見えるように工夫しました。子どもの出入りが台所仕事をしていても確認できます。

Q.子ども部屋についてはどう考えましたか?

A.子ども部屋は2階。将来的に区切れるようにしているのと、収納を室内に設けず、廊下側にスタンバイ。家族の収納として大きく捉え、現在進行形の使い勝手の良さを考えました。

Q.一番気に入ってるところはどこですか?

A.

夫:特別仕様の通路を設けた書斎。

妻:洗濯部屋とダイニングから見る階段。

Q.担当者さんとのエピソードを教えてください

A.岩西さんとのトークです。最長は5時間。あと夜中にパジャマで、子どもを寝かしつけるついでに、新築現場までドライブ。カメラと懐中電灯を持ってしょっちゅう見に行きました。

Q.これからおうちを建てるまみたんママに、家づくりを楽しむコツなどメッセージを!

A.今の世の中、物は豊富にあふれています。大事なのは人との出会いであり、その人とのフィーリング。自分たちの気持ちを一番に、これから家を建てる人には出会いを大切にしてください。


暮らし方のイメージが膨らむ インナーコートで家族をつなぐ家

ちょうど土地を決定する前のことでしょうか。会ってすぐぐらいに「土地を見てください」と言われたのは印象に残っています。やはり市街地ということで迷っておられたのですが、僕自身は「便利で面白くて良い空間」というイメージ。街中であってもプライベートを守り、アイデア次第でお二人の想いを叶えることができると思ったからです。家づくりは土地とその家に住む人のイメージを重なり合わせることにあります。内容は十人十色。今回はたくさんお話しをして、インナーコートで家族がつながる特徴的なデザインをご提案。お二人と一緒に暮らし方のイメージを膨らまし、Iさんファミリーにしっくりと馴染む明るく楽しい家になったと思います。


アトリエグリッド一級建築士事務所
建築家/岩西智宏さん



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TEL:073-428-1121

和歌山県和歌山市小松原6丁目1-55グレイスピア吹上1F

営業時間/月水金 11:00~16:00  土日10:30~17:30 定休日/火木祝 P/7台

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おすまみ編集部4

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