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陽だまりと風と、 木のぬくもりを感じる暮らし

確かな耐震・断熱性能
設計事務所と丁寧に建てる自由でクリエイティブな家

 「朝陽が満ちて、明るくてあったかいんですよ。冬の早朝は、前の畑一面にキラキラ光る霜を見ながら目覚めて、でも家の中は暖房なんてつけてなくてもほっこりしてる」。春の桜並木、初夏の新緑、秋の紅葉、真東を向いた大きな窓から四季を楽しみながら心豊かに暮らすご家族。
 「年中リビングやデッキや、とにかく窓辺で過ごす時間が長いです。自然とみんながここにいる感じ」。敷地は貴志川沿いの高台。雄大な山並みを借景に、のびのびと開放的な木の家は、風通りがよく真夏はクーラーいらず。お気に入りの東窓の眺めをいかしたいと、網戸さえせず、窓をフルオープンで過ごします。
 行き止まりがなく回遊できる動線が暮らしやすさにつながり、充分な収納スペースがゆとりある生活をもたらしています。室内とデッキと庭を一つにして、住まい全体が家族の楽しみの場。お子さんが家で充分に遊んでしまえることもあり、自宅で過ごす時間はぐんと長くなりました。「デッキで日向ぼっこをしたり、おにぎりを食べたり。家でするちょっとしたことで、とても贅沢な気持ちになれるんです」と奥さんが笑います。
 住まい手自身もクリエイターとして参加し、家に対する家族の想いを丁寧に洗い出しました。そこへ建築家が技術的な検討を加え、快適な居住性、安心と安全、そして「家」という形を与えていく……そんな丁寧な家づくりで実現したのが、ご家族が豊かな気持ちで暮らすこのマイホームです。オープンな住まいで快適に暮らすために、家自体の調湿・断熱・耐震などの性能については、設計事務所ならではの視点からの提案がありました。
 「実家が築100年を越える木造だったので」というご主人が望んだのは、「時を重ねて味わいを増し、世代を超えて引き継いでいける家」。今、一軒の家と共に家族の物語が始まりました。



敷地面積:248㎡(75坪)/ 延床面積:135㎡(41坪)/ 1階床面積:86㎡(26坪)/ 2階延床面積:50㎡(15坪)/ 構造・工法:木造2階建  民家型構法



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1階は大きなワンルームのような使い勝手。キッチン・洗面・脱衣室・浴室・続き間の和室などが、リビングを介してゆるやかに繋がりあっている。東側は大きな掃き出し窓で、開け放てばデッキから庭までが一つの空間に。








おうちづくりのポイント!

地域がもつ個々の文化や伝統・風土などと切り離して、住まいを考えることはできません。「いかに気持ち良く、その人らしく、その土地らしく住まうか」が大切です。紀州材と土や石・紙など素朴な素材をつかいながら、それぞれの地域に根付いて家族と共に成長できる家づくり。世代を超えて住みつげる家づくりを目指しています。
 この住まいは、深い軒の出と大きな開口部が風の通り道を確保し、季節によって高度の違う太陽光を制御します。外断熱・通気工法の造りで、結露の心配が少なく、断熱・気密の性能も優れています。柱・梁は、天然乾燥の龍神の杉と桧。木組みの美しさを楽しみながら、湿気を調整する特性も良くいきるように、木は室内へ〝あらわし〞で使いました。壁は珪藻土と杉板です。蓄熱・調湿の性能が高い材料で出来上がった住まいは機械依存が少なく、エコロジーでエコノミーな上に快適です。

中村伸吾建築設計室
建築家:中村伸吾



間仕切り戸で閉めきれば全室が個室に。プライバシーが守られてこそ、オープンでもいられる。




|お問い合わせ

木の家工房 Mo-ku

TEL:073-464-5545

和歌山市楠本239-8 [MAP]

営業時間/10:00~17:00 定休日/水曜・隔週火曜 

和歌山市にて、中村設計のギャラリーを公開中!!
詳しくは「木の家の建築家」で検索
中村伸吾建築設計室
田辺市新万29-24
TEL.0739-24-3824




おすまみ編集部6

おすまみ編集部6