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ダイナミックな通り土間 最初の思いをピュアに貫いた木の家

通り土間の家
ご家族の実感をインタビュー

 この家は、特別に僕らに合ってます。
 巡ったどこの展示場にも、こんな土間はなかった。正面にこんなに大きな間口がある家もなかった。
 でも、僕らは育った実家のような土間のある暮らしに愛着があった。当初の思いをカタチにしたこの家は風通しが格別で、僕らにはとても住みやすい。大事なところを妥協せず、実現できて良かったです。

 中村さんの木の家は、ドーンと大胆な空間づかいが特徴的。家事動線は近くても狭いとストレスだと思うんです。ウチではどこに居てものびのび、実用的に過ごせています。

 プランはかなりしっかり練ることができ、随所にアイデアを詰め込みました!でも建てるには……工事費が要る。見積もりが始まると、せまりくるのが現実です。費用の目安やコストカットの方法は、教えてくれました。ローンも現実的に考えていかないといけないし……でも私達「ちょっと削ろうか」と五十万くらい削減して、気がついたら別のところで百万くらい上乗せしてたりしたこともありましたね(笑)!
 具体的な段階に入ると、やりたい事もだんだん具体的になってくるんですよ……。すごく真剣に「削れるところ」を探すんですが、どう考えてもそんなに大きく「削れるところ」なんてない。そして経済性を最優先で、どこにでもあるような家を建てるなら「賃貸でいいやん」と、なってくる……。
 最後は「初志貫徹!」と思い切りました!
 あの時なにを優先するかで、今どんな家に住んでいるのかは、ぜんぜん違ったでしょうね。

 結果的に、とても僕らの家族らしい家が建ちました。
 外から持ち込んだものをそのまま気軽に広げられるのは、土間ならではの機能性。ワークスペースとしてモノづくりに集中できるし、掃除がラクだから薪を運ぶ時の木くずも平気。ハンモックも薪ストーブも土間にあります。夏は正面の庭に子供用のプールを置いて、友人家族を招いたりします。リビングから直に土間で庭へ繋がってるので、子供の靴を脱ぎ履きさせるとか、大人達のちょっとした出入りも身軽です。みんな自由にくつろいでくれていました。

 冬あたたかく夏に涼しいこの土間を中心に、僕らは毎日楽しく暮らしています。(施主ご夫妻)




玄関から帰宅するご家族。
木製で作ったオリジナルの格子窓から、土間へ伸びるストライプの影が美しい。


一面の格子窓が個性的な外観。
左端に玄関戸が別途設けられており、客人はまず衝立の手前から玄関へ訪ねる。


リビング・通り土間・前庭までがおおらかに連なり、行き来が気軽。
外部までを一つの空間として、開放的な暮らしの在り方がデザインされている。


下駄箱・クローゼット・洗面台の並ぶ空間が、玄関から直結している。
身支度は全てここだけで整えられる。


キッチンには造りつけの食器棚。
必要な家具や建具(ドア)は、無垢の木でオリジナルを制作した。
充分な収納力と、ライフスタイルに応じた機能が備えられている。


2階の吹き抜けに面した書斎。
大容量の本棚があり、オープンな居間へ続いている。
家族はそこで思い思いに本を開く。


和室。ふすまの向こうは土間へ繋がっており、隣室は大きなウォークインクローゼット。




その人らしく、
その土地らしく、気持ち良く。




おうちづくりのポイント!

 地域がもつ個々の文化や伝統・風土などと切り離して、住まいを考えることはできません。
 「いかに気持ち良く、その人らしく、その土地らしく住まうか」が大切です。紀州材と土や石・紙など素朴な素材を使いながら、それぞれの地域に根付いて家族と共に成長できる家づくり。 世代を超えて住みつげる家づくりを目指しています。
 中村設計の住まいでは、深い軒の出が季節によって高度の違う太陽光を制御し、大きな開口部が風の通り道を確保します。断熱・気密の性能に優れ、結露のない家づくりに取り組んでいます。機械依存が少なく、エコノミーでエコロジーな木の家です。

                          中村伸吾建築設計室 建築家:中村伸吾



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中村伸吾建築設計室

TEL:0739-24-3824

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Mo-kuは中村設計のギャラリーです。



おすまみ編集部1

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